オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも

オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも

最終更新日:October 23, 2020

オフィスにBGMを導入している企業が最近増えてきています。
音楽を聴きながらの方が、作業がはかどるという方がいらっしゃるように、オフィスにBGMをかけることでも様々な効果が期待できます。

しかし、いざオフィスにBGMを導入するとなると迷う方が多いのも現実です。
そこで、そんな方に向けて「オフィスとBGM」について解説していきます。

この記事でわかること
・オフィスにBGMを導入する効果・注意点
・BGM選曲のヒント
・オフィスにBGMを流す方法

ぜひ最後までお読みいただき、オフィスBGM導入の参考にしてみてください!

この記事のもくじ

1.作業効率アップにつながるオフィスBGMの効果

2.BGMを導入する際の3つの注意点

3.オフィスBGMの選曲アドバイス

4.オフィスにBGMを流す方法

5.最後に

1.オフィスBGMの5つの効果

オフィスBGMの5つの効果

オフィスにBGMを導入することで、どのような効果が生まれるのでしょうか?
5点挙げているので1つずつ見ていきましょう。

集中力・生産性アップ

BGMの中でも特に「メロディ」や「歌詞」のないホワイトノイズと呼ばれるものには「マスキング効果」というものが期待できます。
マスキング効果とは、同じ周波数の音が相殺され聞き取りづらくなる現象のことです。
オフィスにはパソコンを打つ音、電話の音、周りの喋り声など様々な雑音が溢れています。
それらを、70デシベル程度の適度で歌詞などのないノイズで相殺することで、最も脳の働きを高め、集中できる環境を作るのです。

一方で好きな音楽をBGMとして使用すると、そちらに意識がいってしまい集中できなくなってしまいます。どのジャンルのBGMでもいいわけではありません。

ここである2つの研究結果を紹介します。

● 研究結果 ●
1995年の日本都市情報学会誌に掲載の「オフィス環境における積極的環境効果とその実験調査についての研究」の論文では、オフィス空間にBGMが流れる環境下で働く従業員の生産性が向上した。

2018年に北星学園大学が発表した「BGMによる言語ノイズのマスキング効果」では、単純作業と高度な知的作業をBGMがある環境とない環境でそれぞれ行い、得点を比較する実証実験が行われた。その結果、いずれもBGMがある場合の方が良い成果がでた。
(参考:https://core.ac.uk/download/pdf/228570398.pdf

これらの研究結果から、BGMを導入した場合には作業ミスの減少、疲労の軽減などさまざまな面で良い結果がもたらされていることがわかります。
集中力を上げ、従業員一人一人の生産性を高めることで、結果的に会社にもプラスとなって返ってくるはずです。

職場環境の改善

パソコンを打つ音だけが響くオフィスにはどのような印象を持ちますか?
BGMがあるだけで、そんなオフィスを居心地の良い場所にすることができます。

それまで、緊張感があって殺伐とした雰囲気でも、BGMを導入することでオフィスの空気を緩和し、心をリラックスさせ、コミュニケーションを円滑にすることができます。
その結果、衝突が減り人間関係が良好になることや、オフィス自体の雰囲気も良くなることが期待できます。静かな空間より少し音楽が流れている方が、話しかけやすいというのも明らかでしょう。

お客様がいらした際も、無機質な印象ではなく柔らかく和やかな印象を与えることができるはずです。

メンタルヘルス対策

近年「働き方改革」の影響で各企業が対策を打ち出していますが、その中の従業員のメンタルヘルス対策にBGMが効果的なのです。

音楽には感情を誘導する効果があるため、「昼休憩後にアップテンポの曲を流し、交感神経を優位にさせ眠くなりにくくする」「休憩室でリラックスできる音楽を流しストレスを軽減する」、など従業員のメンタルケアとしても様々な効果が期待できます。

プライバシーを守る

静かでパソコンの打つ音しか聞こえないところでは、少し話すだけでも周りの人に大きく聞こえてしまうものです。

しかしBGMがあれば、周りに明らかに聞かれることも少なくなるでしょう。
特に来客スペースなどがデスクに近い場合は、商談内容や機密事項が周りに漏れることもありません。

タイムマネジメントに役立つ

時間帯によって流す音楽を変えることは、新鮮さを生み、各自が時間を意識するきっかけとなります。

朝・昼・午後・終業前などで流すBGMのテイストを変えることで、音楽から時間を認識し、自身の業務スピードやスケジュール管理にも反映することが可能になるでしょう。

2.オフィスBGMを導入する際の3つの注意点

オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも
実際にBGM導入が決まった場合、ただ音楽を流せばいいというわけではありません。
これから述べる注意点を知っているか知らないかでは、大きく効果に差が生まれてしまうでしょう。

オフィスにBGMを導入する際の注意点
・オフィスでは著作権侵害も
・音量調節
・BGMの選曲方法

オフィスでは著作権侵害も

個人利用ではない音楽の利用は、著作権について考慮に入れる必要があります。
基本的にはクラシックなどの著作権が消滅している音楽や著作権フリーという形で提供されている音楽、テレビやラジオの放送以外は、使用料を支払う必要があります
ちなみにその中にも例外はあるので知っておくと便利でしょう。

● 使用料免除となる利用 ●
(1)福祉施設での利用
(2)医療施設(医療法・介護保険法に基づく施設)での利用
(3)教育機関での利用
(4)事務所、工場等での主として従業員のみを対象とした利用
(5)露店等での短時間で軽微な利用
出典:JASRAC  各種施設でのBGM
(参考:https://www.jasrac.or.jp/info/bgm/index.html

したがって、オフィスにおいて従業員以外の不特定多数の人が出入りする場所については、使用料を払う必要があります。
しかし、(4)にあるように従業員のみが聞ける環境については使用料が当分免除になります。(もちろん将来的に払う可能性はありますし、守らなかった場合は刑罰があります。)

そして、コピーしたCDを利用することも控えましょう。CDは個人利用の中である「私的使用のための複製」は問題ありませんが、それをオフィスで流すのは別です。
立派な違法行為になってしまうので注意してください。

なお、音源を抽出してMP3プレーヤーなどへコピーし、それをBGMとして流すのも著作権侵害にあたります。

音量調節

先程「マスキング効果」の話をしましたが、これは周囲の環境音より音量が大きすぎると効果はありません。むしろ集中が切れて逆効果になってしまいます。

アメリカのニュースサイト「The Atlantic」に2012年に掲載された記事では、創造性を最適化するためには、どのくらいの雑音がオフィスに適しているか実験が行われました。
5つの実験のうちひとつは、被験者に対して一般的な用具の一般的でない用途を列挙してもらうように依頼し、その間BGMのレベルを変えることで人々の創造性をテストするものでした。

その結果、比較的静かな環境(約50デシベル)と比べ、中程度の音量(約70デシベル)がパフォーマンス向上につながりました。一方、やや大きめの音量(約85デシベル)では逆にパフォーマンスが低下したことが述べられています。

少しの音量の違いでも、効果が変わってしまうことがわかりますね。
BGMが周囲の音と馴染むくらいのボリュームに設定しましょう。
席によってはスピーカーに近く「うるさい」と感じてしまう場合もありますので、設置の際には確認を怠らないようにしましょう。

BGMの選曲方法

これが一番の効果を分けるポイントだと思います。注意すべきポイントは以下の3点です。

  • 業務によってBGMの効果が異なってく
  • お客様など来客があるスペースには気を付ける
  • 人による好き嫌いがあることに気を付ける

実はどんな業務でもBGMをかければ効果が出ると思っていませんか?
それは違います。もちろん単純な繰り返し作業の場合は、BGMを流すことで集中力を高めることができます。

特に作業のテンポに合い、音域の変化や転調が少ない曲が有効です。
しかし、新しいことを吸収したり覚えたりする作業では、BGMが逆効果になってしまうことがあるので注意してください。

またお客様など来客があるスペースでは、ポップスやロックといった曲ではなくクラシックなどを流し、フォーマルな印象を与えた方がいいでしょう。

そして、オフィスに音楽を導入する注意点として一番重要なのは「人によって曲に好き嫌いがあること」です。
BGMとして好きな曲が流れていても気を取られてしまいますし、嫌いな曲では耳障りになってしまい、どちらもうまく集中できません。
誰もが知っている人気な曲であっても、オフィスにその曲が苦手な社員がいてはいい影響は与えられません。
気を取られず万人受けする音というものは意外と難しく、一度BGMを導入しても気が散ってしまうとの声が上がり音楽をかけるのをやめてしまうケースも多いようです。

3.オフィスBGMの選曲アドバイス

オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも

先程注意点の際に「選曲」というのが一つのポイントであると述べました。選曲次第でその効果は大幅に変わってくるでしょう。
それは、BGMの種類によってもたらす効果が異なるからです。さらに、ジャンル・時間帯でも効果が高い曲は変わってきます。ここでは、各場面での効果的なBGMについて紹介します。

ジャンル別

ジャンルに関しては、結論から言うと「クラシック」や「自然音」が最も万人受けし、一般的なオフィスに適したジャンルであると言えるでしょう。
もちろん例外はありますが、人によって好みが分かれることも少なく、歌詞もないため集中力を保ち続けることができるでしょう。
医療現場でも、手術中にクラシック音楽を流している医師が多いという話はよく聞きます。

一方で、ポップスやロックは好みが分かれたり歌詞がついていることが多いため、インストゥルメンタル(歌のない、楽器のみで演奏された曲)にするなど対策が必要です。

さらに、脳の疲労軽減の面で言うと、「ジャズ音楽」がおすすめです。
脳全体のバランスを整え、リラックス状態を作り出し疲労軽減の効果を得るためには、リズミカルな刺激が必要で、それに合うのがジャズ音楽なんだそう。
休憩室などに流すとよりリフレッシュ効果が得られそうですね。

時間帯別

時間帯によって期待する効果は異なるため、BGMを変えてみましょう。以下に時間帯別の例を挙げてみます。

:やる気を高め、集中力を上げる→爽やかで明るい雰囲気
例)J-POPのインストゥルメンタル

:休憩室や社員食堂では仕事の疲れをリフレッシュ→リラックスした雰囲気に
例)ミドルテンポの楽曲・オーケストラアレンジなど

午後:眠気に負けない→リラックスさせすぎず、テンポの良い曲
例)洋楽のインストゥルメンタル

4.オフィスにBGMを流す方法

オフィスBGMの意外な効果や注意点を解説!選曲に役立つアドバイスも

それでは、ここからオフィスBGMを流す方法について見ていきましょう。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、会社の方針や規模・予算等を考えながら見ていくといいでしょう。

CD

CDでの再生は、BGMの最もよく利用されている方法だと言えます。
CDのメリットとしては、CD本体と音楽再生機器さえあれば、すぐに利用できるという手軽さが挙げられます。

また、CDさえ変えればどんな楽曲でも流すことができます
従業員が少ないオフィスでは、それぞれが好みのCDを持ち寄って流すということもできるため、モチベーションアップにも繋がるでしょう。

一方、手間がかかるというデメリットもあります。楽曲のジャンルを変えたい際にはCDを取り替える作業が、一通り曲が流れ終わってしまった際には次の曲の再生作業が必要になります。
また注意点の部分で述べたように、著作権の問題も関わってきます。
人の出入りがある場合や、個人利用目的でコピーしたCDを利用しないよう注意してください。

ラジオ

ラジオに関しては、著作権の問題を考えず手軽に導入できるというのがメリットです。
しかし、音楽に特化した番組ではない場合、集中力が途切れてしまうこともあるので注意が必要です。

また、楽曲をこちら側で選ぶことができないというのもデメリットとして挙げられるでしょう。

配信サービス

現在は定額制の音楽サービス(サブスクリプション)が普及し、個人でも利用する方が増えてきています。オフィス向けでは、音楽配信サービスの中でも種類があります。

・ストリーミングサービス
費用もそこまでかからず、スピーカーがあればすぐに導入できることが特徴です。
配信楽曲も多く、Bluetoothで複数のスピーカーと接続が可能なので、オフィスの大きさに関わらず利用できます。

しかし、インターネット環境が必要なこと、途中で接続が悪くBGMが切れてしまうこともあること、楽曲操作の手間がかかるなどデメリットも存在します。

・オフィス音楽専門のサービス

費用は多少かかってしまいますが、導入からすべて業者に任せることができるため手間がかかりません。
また楽曲を操作する手間も省くことができます

実際にオフィス音楽専門のサービスを利用してBGMを導入する企業は年々増えてきていて、三井不動産株式会社やパナソニック株式会社、KDDI株式会社など、有名な企業も次々と導入しています。

音楽が流れるオフィスで働く社員の方からは気持ちが落ち着く、作業が捗るという声も多く聞かれるようです。

オフィスBGMを導入した企業『株式会社Phone Appli(フォンアプリ)』の担当者様にインタビューをした記事もあるので、ぜひご覧ください。


  • R-LIVE(アールライブ)体験談|働き方改革を追求したオフィスで知る音の重要性

5.最後に

いかがでしたか?
これでなぜオフィスにBGMを導入する企業が増えているのか、何に気を付けなければいけないかなどがよくわかったと思います。自分のオフィスに合った方法で、選曲・音量・著作権に注意しながら試してみてください。

実際に導入した際には、社員の方の意見も聞きつつ改善を続けていけば、BGMによって理想のオフィスへと近づくはずです!

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