近年、職場にBGMを流している企業は増えており、無音のオフィスは年々減ってきています。
しかしBGMを流すといっても、時間と手間がかかりそうだしどんなBGMがいいのかわからない、という企業は実際に多いのではないでしょうか。
この記事では、企業に合ったBGMを簡単に流して職場の環境をよりよくし、仕事の効率を上げる方法をご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
この記事のもくじ
職場にBGMを使う企業が増えている理由は様々ですが、USENのとったアンケートによると、音楽を流している人の約7割がリラックス効果と述べています。
実際BGMにはどのよう効果があるのでしょうか。見ていきましょう。
人間の脳から出ている脳波、というものを聞いたことがあるでしょうか。この脳波には少なくとも4つの状態があるとされており、その中の二つであるβ波とα波がBGMを流すことで集中につながる大きな理由、になっています
β波とは主に集中、緊張、興奮したりすると出る脳波です。思考が活発になるという効果もあるといわれており、仕事をしている際にβ波を出すことは良いことだといわれています。
α波とは精神的にリラックスしていると出る脳波です。ストレスを抑えるだけでなく、脳を活性化させる効果があるといわれています。
β波の良いところだけを見ると、ずっとβ波が流れるようにすればいいのではないのか、と思うかもしれませんが、β波の出しすぎは逆効果で、集中が続くのは90分が限界だといわれています。
逆効果になるのを防ぐために、60分から90分毎に休憩をはさむことでα波を出し、脳をリフレッシュさせることで集中力を持続できるようになります。
このβ波とα波を促進させる音楽を交互に流すことが、より良い環境作りのコツになるのです。
集中時はβ波、リラックス時はα波を促進させるBGMを流すことで仕事への集中力と、休憩の質をさらに向上させることができるため、効率の良い職場へと変化できるのです。
BGMは従業員同士のコミュニケーションを促進させることができます。
パソコンのキーボード音などの機械音しか聞こえない環境では、会話などがとても目立つので話すことをためらう人が多いのではないでしょうか。特に新しく会社に入ってきた人などは、聞きたくても静かすぎてわからないことや、質問なども周りの人に聞けない、ということもあります。
BGMを設置することによって緊張がほぐれ、周りと気軽に話せる環境を作ることにつながるのです。
気軽に話せる環境は、仲を深めるだけでなく、周りにわからないことについて教えたり教わったり、仕事が効率よくなるコツなど職場に対してポジティブなことを気軽にシェアできる環境につながります。
また、BGMにはマスキング効果というものがあります。これは音を他の音で防ぐ効果を指します。
例えば、周りに自分たちの会話を聞かれたくない会議があるとします。急にそのような会議を周りにたくさんの人がいる職場ですることになった場合、周りに聞かれたくない話をすることがあるでしょう。
BGMを流しておくことによって、マスキング効果で自分たちの声を周りの音楽によって漏れるのを防ぐことができるのです。
特定の時間帯などで流すBGMを固定することで、職場で働いている人たちに今何時ごろなのかを時計やアナウンスなしで伝えることができます。
学校の休み時間に校庭で遊んでいる小学生が、授業が始まる前に戻ってくる理由はなぜでしょうか。
それはどこにいても校内であればチャイムという決まった音が、授業が始まる5分前だということを教えてくれるからです。
だからといって、定時の時刻などに職場でチャイムを鳴らすことに対して、不快感を示す人もいるでしょう。
しかし、決められたBGMを決められた時間に流すことでチャイムの代わりとして、従業員に今何時ごろなのかを伝えることができます。
決まった音楽を昼休憩に入る前や、定時前に流すことで従業員に「休憩の時間だ」「定時だから帰らないと」といった気持ちにさせ、メリハリをつけさせることができるのです。
このメリハリは、休憩時間と働いている時間の違いをしっかり従業員に意識させることができます。だらだら仕事をする環境をなくすことで、結果的に仕事の効率性へとつながっていくのです。
職場でBGMを流すことのメリットを今まで説明してきましたが、職場でBGMを流すことが逆効果になることはあるのでしょうか。
答えは「逆効果になることはある」です。このような場合、BGMは仕事の効率性と職場の環境を悪化させます。
このような企業に当てはまらないためにも早速どのようにBGMを流すと逆効果に繋がるのか簡単にまとめてみました。チェックしていきましょう。
・BGMが大きすぎる
・いつも同じパターンでBGMを流している
従業員にとってこの二つのどちらか、またはどちらも当てはまるようなBGMが常に流れていたらどういった気持になるでしょうか。しつこい、またはうるさいと思うはずです。
このようなBGMは確実に従業員にストレスを与えます。どちらとも職場の環境の悪化を招くからです。職場の環境は直接仕事の効率性に影響を上げます。
このような事にならないためにも従業員にBGMの音量はどのくらいがいいか聞き、邪魔にならない音量に調節する。毎月流すBGMを変えるなどしっかり対応することが必要です。
・従業員が常に口ずさんでしまうようなBGMを流し続けている
これは従業員にストレスを与えることはないでしょう。しかし流行っていて全員知っているような曲を常に流し続けると気が散ることは間違いないです。
気が散ることで集中しにくくなり最終的に仕事の効率性を下げるようなことになってしまっては本末転倒なので流行曲は流しすぎないようにしましょう。
では、気が散ることなく集中力をあげ、仕事の効率性をあげるBGMとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
仕事の効率性を上げるBGMは、従業員が作業に集中したいか、リラックスしたいか、気分を高めたいかどうかなどで変わってきます。
極論ですが、例えば一般的な職場で午前中に音楽を流すとします。ただ選曲する人がロック好きだからといって、そのジャンルの曲を流し続けたとしてもほとんどの人は自分の仕事に集中できない上、好き嫌いが多いジャンルなのでロックが嫌いな人へのストレスにもつながります。
つまりBGMは、流す時間と従業員のカラー、そして好き嫌いのない音楽を意識することが大切なのです。
では具体的にどのようなBGMが適切なのでしょうか。おすすめをまとめてみました。
一番集中できるのは午後と思われがちですが、実は起床後の三時間が一番集中できるといわれています。
そんな朝を最大限に生かすために、
集中力を向上させるクラシック音楽
前日の仕事の疲れをいやす雨音などの環境音
眠気を覚ますためのきっかけになるアップテンポのボサノバやジャズ
などがおすすめです。
食後は睡魔がおそってきて眠くなることが多いですよね。それに加え、朝から仕事をしているとストレスがたまってくることも多いと思います。
そんな昼は、アップテンポなジャズやボサノバが眠気を覚まし、リラックスを促すので、昼間に従業員の集中力を高めるのに最適です。
ストレスだけに着目して、スローテンポなBGMを流してしまうと眠気を助長するかもしれません。このようなBGMは流すのは避けるのが最適です。
帰宅前の一時間から二時間前はラストスパートとも言える時間帯です。さすがにこの時間になると集中力が散乱して、単純な仕事だと特に思ったように進まないことも多いと思います。
そんな夕方にお勧めのBGMは、集中力を増すことのできるクラシックやジャズがおすすめです。
アップテンポすぎて自然に耳に入ってしまうような曲は集中をさらに阻害してしまうので、聞き流せる音楽を選ぶことがコツです。
朝、昼、夕方におすすめのBGMを説明しましたが、「おすすめとは書いてあるけれど、実際に自分の企業に合ったBGMではない気がする…」という人も多いと思います。
BGMを流す際、大切なことは、自分たちがいる空間で、この時間帯に従業員はどのような悩みを抱えていて、どのようなBGMを流したら職場の環境が改善され、従業員の仕事の効率を最大限に高めるかを考えることです。
これを意識してどのようなBGMを流せばいいのか調べることで、どのようなBGMがあっているのか見えてくるのではないでしょうか。
それでもなかなか見えてこないという人には好き嫌いなどが少なく万人受けする上、気を取られることなく集中力をあげるクラシック音楽をBGMとして流すことがおすすめです。
ここまでBGMについて説明してきましたが、「いろいろ考えなければいけないし、効率的にBGMを流そうとしたら想像以上に時間がかかる上、お金もかかりそう」と思う人はたくさんいると思います。
しかし、下記の方法を採用することで、自分の企業に合った方法で時間や費用を最小限にできます。
今回は多くの企業が採用している2つの方法をご紹介します。
ストリーミングサービス、というと難しく聞こえるかもしれませんが、要するにインターネットを介して音楽を聴くことのできるサービスの事です。
今ではYouTubeだけではなく、雨の音やカフェで流れているようなBGMを流すことのできるウェブサイト、更には世界中のカフェでの会話を聞くことができるウェブサイトまで無料で利用できます。
自分達で流すBGMを決めなければいけないので、職場に合ったBGMを見つけることは時間がかかるかもしれません。
しかし、万人受けするクラシックなどを流すことはすぐにできますし、さらに時間をかければ自分の企業に合ったBGMを必ず見つけることができるはずです。
もちろん流すためにはBluetoothかWi-Fi対応スピーカーが必要 ですが、安価で入手が簡単です。
また、職場が広くて従業員によってBGMが聞こえる、聞こえない場合があっても、Wi-Fi対応スピーカーを使えば、複数のスピーカーに同時に接続してBGMを流すことができるため、従業員全員が同じ音量で同じBGMを聴くことが可能です。
これを利用すれば、普通のサイズのオフィスならBluetooth対応のスピーカーを買うだけ。広いオフィスならWi-Fiルーターさえあれば、Wi-Fi対応のスピーカーを見つけるだけでいいので簡単に低コストで音楽を流すことができます。
企業に合った従業員のためのBGMを流すということは実際とても難しいです。しかし、従業員の満足度を高めるBGMは、職場の環境の改善につながり、確実に従業員の仕事の効率性に繋がっていきます。
職場にBGMを提供している企業と契約することで、その企業が職場の悩みに応じて、流す曲を選んでくれます。
さらに自分の企業の年齢層や会社の雰囲気など細かいところまで相談に乗ったうえでBGMを提供してくれる企業もあるので、一番時間のかかると思われる、“考える”という手順をスキップした上、プロの選曲で職場の環境をさらにより良いものにしてくれるのです。
導入方法によっては低コストで設置することは難しいかもしれません。しかし、職場にBGMを提供している会社が設置するスピーカーなどは、「提供するBGMを最大限生かすためのスピーカー」、であることが多いので最高の職場環境にするための設置機材であることは間違いないです。
また、このようなBGMを提供している会社は近年増えており、無料のトライアル期間を設けている会社や、機器の設置などが必要ないため低コストで済む会社もあります。
機器の設置が必要で無料期間などを設けていない会社でも特定の場所で体験できることが多いです。ぜひ悩んでいる場合は、実際に体験してプロが選んだ職場のためのBGMとスピーカーの効果を実感してみるのがおすすめです。
職場の環境は自然と良くなるものではありません。会社が従業員のためにより良い職場を作ろうと思い行動することが職場の環境改善において大切なことです。
最後に全体の記事を通して伝えたかったことを、簡単に6つに分けて箇条書きで説明してみました。
・BGMを流すことは、職場の環境改善を実現する際に有力な手段。
・ただし、BGMを流すだけでは、職場は良くならない上、悪化する恐れもあり。
・会社の従業員が、オフィスでどのような悩みを抱えているのかというものに焦点を当てたうえで、それに対して効果のあるBGMを流すことが大事。
・自分のオフィスで流す曲がなかなか見えてこなければ、クラシックが万人受けするので気軽に流しやすくておすすめ。
・低コストでも、BluetoothかWi-Fi対応のスピーカーを使うことで、簡単に職場でBGMを流せる。
・簡単に、BGMで従業員の仕事の効率や、職場の環境を最大限に良くしたいのなら、企業の細かいところまで見て、選曲をしてくれるプロに頼むのが一番。
この記事で少しでも、どのようにBGMを流すか理解を深めていただければ幸いです。ぜひBGMを、過ごしやすい職場にするための手段として使ってみてはどうでしょうか。
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