オフィス用にスピーカーをお探しですか?
オフィスで使うスピーカー選びは、どのような点で家で使うものとは異なるのでしょうか?
この記事では、予算の中で目的に沿ったスピーカーを見つけるために必要な情報をまとめました。
また、オフィス用スピーカーを選ぶ時のポイントとおすすめのスピーカーもまとまっています。
この記事のもくじ
まずは、スピーカー選びに重要な語句・キーワードを確認しましょう。
メーカーの公式サイトやEコマースサイトでスピーカーのスペックを確認する時、いちいち「スピーカー 〇〇とは」と検索する手間が省けるはずです。
スピーカーに関するワードリスト | ||
---|---|---|
1 | Bluetooth機能 | 端末とスピーカをワイヤレスで接続する方法の1つ。後ろに数字が書いてある時はバージョンを表す。5.0が最も新しく、高性能。 |
2 | コーデック/コーディック | スマホ等からBluetoothでスピーカーに音楽を転送する方法。4種類あり、それぞれに特徴がある。 |
3 | SBC | コーデックの1つ。基本的な規格。Bluetooth機能付きで、特に種類の記載がなければこちらのコーデックのはず。 |
4 | AAC | コーデックの1つ。SBCより高音質。 |
5 | apt-X | コーデックの1つ。高音質だが未対応のスマホがある。 |
6 | LDAC | コーデックの1つ。最も高音質だが未対応のスマホがある。 |
7 | プロファイル | Bluetoothで転送するデータの内容のこと。HFPやA2DPなど。 |
8 | HFP | プロファイルの1つ。対応していればワイヤレスで電話の発着信を行うことができる。 |
9 | A2DP | プロファイルの1つ。高音質の音楽データをスピーカーに送信できる。 |
10 | Wi-Fi機能 | 端末とスピーカをワイヤレスで接続する方法の1つ。Bluetoothより離れた機器同士でも繋げることができ、音も安定している。 |
11 | DLNA | Wi-Fi経由で機器を接続する方法の1つ。異なるメーカーの機器同士でも接続できる場合が多い。 |
12 | AirPlay | Wi-Fi経由で機器を接続する方法の1つ。アップル社の製品同士を繋げることができる。 |
13 | Wi-Fiの周波数帯域 | 2.4GHz帯と5GHz帯の2種類がある。前者は電波障害を起こしやすいが広範囲まで電波が届き、後者は電波障害を起こしづらいが障害物に弱い。 |
14 | 再生周波数帯域 | スピーカーが再現できる周波数の範囲。 |
15 |
Hz(ヘルツ) kHz(キロヘルツ) mHz(メガヘルツ) |
振動の大きさを表す単位。 1000Hz=1kHz 1万Hz=1mHz |
16 | サンプリング周波数 | アナログ音声をデジタル化する時に使う値の1つ。CDは44.1kHz。数字が大きいほど高音質。 |
17 | 量子化ビット数 | アナログ音声をデジタル化する時に使う値の1つ。CDは16bit。 |
18 | DSD | アナログ音声をデジタル化する方法の1つ。PCM方式よりサンプリング周波数が大きい。PCM より高音質とされる。 |
19 | PCM | アナログ音声をデジタル化する方法の1つ。DSD方式より量子化ビット数が大きい。 |
20 | ハイレゾ | 高解像度の音源のこと。サンプリング周波数または量子化ビット数がCDの数値より高いもの。 |
21 | ドライバーユニット | デジタル信号を受け取って音に変換する部分。 |
22 | フルレンジスピーカー | 1つのドライバーユニットで高音も低音も出すことができるスピーカーのこと。 |
23 | マルチウェイスピーカー | 2つのドライバーユニットで高音と低音を分けて出すものを2wayスピーカー、高音・中音・低音を分けて出すものを3wayスピーカーという。高音を担当するユニットをトゥイータ、中音をスコーカ、低音をウーファと呼ぶ。 |
24 | トゥイータ/ツイータ | マルチウェイスピーカーで、高音域を鳴らすドライバーユニット。 |
25 | ウーファ/サブウーファ | マルチウェイスピーカーで、低音の領域を出すドライバーユニット。サブウーファはウーファより低音域を鳴らす。 |
26 | スコーカ | マルチウェイスピーカーで中音域を鳴らすドライバーユニット。 |
27 | エンクロージャー | フルレンジスピーカーやマルチウェイスピーカーの外側の容器の部分。英語で「囲う」という意味。パッシブラジエーター型、密閉型、バスレフ型などがある。 |
28 | パッシブラジエーター型 | スピーカーのエンクロージャー方式の1つ。バスレフ型の進化版。音が綺麗で高価。 |
29 | 密閉型 | スピーカーのエンクロージャー方式の1つ。熱がこもりやすい。 |
30 | バスレフ型 | スピーカーのエンクロージャー方式の1つ。低音再生が得意。 |
31 | アンプ | 音を増幅させる部分。W(ワット)で表す。数字が大きいほど大音量が出る。 |
32 | 360°スピーカー | 360°、前後左右から音楽を流すことができるスピーカー |
33 | スマートスピーカー | 音声操作で音楽を流すことができるスピーカー |
34 | サウンドバー | 主にテレビの近くに取り付ける棒状のスピーカー |
35 | 音声操作 | 声で指示することで家電の操作ができる機能 |
36 | イコライザー調整機能、イコライジング機能 | 音質を自分好みに変えられる機能。上級者向け。 |
37 | バーチャルサラウンド | スピーカーを置いていない方向からも音が聞こえるかのような技術。 |
当たり前ですが、予算が決まっていればスピーカー選びが大変楽になりますよね。最も安いものでは、3000円程度のスピーカーもあるのです。
たくさんのメーカーがスピーカーを販売していますが、その一例は、SONY、BOSE(ボーズ)、ANKER(アンカー)、Amazon、Google、Appleなどです。その多くが研究を重ねており、企業独自の音響技術を採用しています。
数字が大きければ大きいほど迫力のある大きな音を出すことができます。スピーカーによっては5W+5Wと書いてあることがあり、こちらは5Wのスピーカーが2つついています、という意味です。
オフィスの面積にもよりますが、大音量で流すことは想定していなければ、そこまで重視するポイントではありません。
スピーカーのデザインは取り付け場所によって大きく異なります。最も主流なタイプは棚や床に置いてつかう置き型スピーカーで、そのほかにはシーリングスピーカー(天井取り付けタイプ)、壁掛けスピーカー、首からかけるネックスピーカーなどがあります。色やサイズも多様に展開しています。
音質を比べるためにはいくつかのものさしを利用できます。
【再生周波数帯域】
こちらはスピーカーが再生できる音域のことです。ヒトの耳で聴きとれると言われているのは、20~20000Hzの周波数帯域ですので、その音域を満たしていると音質が良いと言えるでしょう。
再生周波数帯が40,000Hz以上の場合、ハイレゾ対応スピーカーと呼ばれます。ハイレゾとは、高解像度の音源のことで、20,000Hz以上の高周波数の音楽は耳では聴こえないかもしれませんが、細胞レベルで感じとって、脳波に良い影響を及ぼしてくれます。
【スピーカーユニットの数】
スピーカーユニットとは、デジタル情報を音に変換する部分のことです。1つのユニットが低音〜中音〜高音までを再生するスピーカーをフルレンジスピーカー、複数のユニットを持ち、それぞれが異なる音域を担当するスピーカーをマルチウェイスピーカーと呼びます。
ユニットの数が増えるほど本格的なスピーカーと言えます。
バッテリー駆動型か、コンセント接続かを確認してみましょう。コンセント接続の場合、プラグの場所やコードの長さによって、設置位置に少し制限が出てしまいそうです。
外出先で使うことを決めている方には必須の機能でしょう。
スマホやタブレット、PCなどの端末とスピーカーをワイヤレスで繋げようとお考えなら、Bluetooth機能付きのものを選びましょう。Bluetooth機能を確認するポイントはコーデッックと見通し距離、バージョンの3つです。
スマホなどからスピーカーに音楽を転送することをコーデックと呼びますが、そのコーデックによっては音質が劣化してしまいますので、確認してみましょう。
コーデックの種類は4種類あり、LDAC > apt-X > AAC > SBCの順に高音質です。ただしLDACと apt-Xは対応していないスマホも多いため、端末側の事前確認も必要です。
見通し距離とは、端末とスピーカーが繋がっていられる距離のことです。
例えば見通し距離が10メートルのスピーカーをiPhoneとつなげている場合、iPhoneとスピーカーの距離が10メートル以上離れると、接続が切れてしまい、スピーカーから音が出なくなってしまいます。端末を持って移動する可能性があるのなら確認しておきましょう。
最後にバージョンの確認です。たいていスピーカーのスペックの説明欄にBluetooth4.2などのように書いてあり、この数字でバージョンの確認を行えます。2020年5月現在、最も新しく性能の良いのが5.0です。
Wi-Fi接続は、Wi-Fiの電波が届く範囲内で使うことができるため、Bluetoothより離れた距離にある機器同士を繋げることができ、大変便利です。
また、Wi-Fi機能がついているスピーカーは伝送できるデータ量も大きく、高音質な再生が実現できるのです。
Wi-Fi機能を確認する時のポイントは2つ、接続方法と周波数帯数です。
接続方法はDLNAとAirPlayの2種類で、機器同士が同じ方法で対応している必要があります。AirPlayは特にApple製品に特化しているため注意が必要です。
周波数帯域は2.4GHz帯と5GHz帯の2種類です。2.4GHz帯のほうが障害物に強く、壁や床を透過して電波を遠くまで飛ばせますが、電波干渉を起きやすく通信速度が低下する場合があります。電子レンジなどがある部屋には向きません。
5GHz帯のほうが電波干渉は起きづらいですが、障害物に弱い傾向です。最もおすすめの方法は、2.4GHz帯と5GHz帯の両対応スピーカーを必要に応じて切り替えて使うことです。
「OK Google クラシックを再生して」の一言で実際にクラシック音楽がかかる。
声の指示で家電を操作できるシステムのことを音声入力と呼びます。有名なものはGoogleアシスタント、AppleのSiri、AmazonのAlexaです。音声入力のできるスピーカーをスマートスピーカーと呼び、種類も増えてきています。
ほかにも、時計機能、アラーム機能、複数台接続機能、バーチャルサラウンド機能(少ない数のスピーカーでも臨場感のある音楽を味わえる機能)、防水機能といった様々な機能を搭載しているスピーカーがあります。
珍しい機能は、スピーカー選ぶ時に決め手になり得ますよね。
スピーカーを選ぶ基準を解説してきましたが、スピーカーの種類は本当に多く、すべてを比較しようとすると時間がかかりすぎてしまいます。
そこで個人的な意見ではありますが、オフィス用のスピーカー選びは、次の2つを優先させることをおすすめします。
・複数のスピーカーを設置すること
置き型スピーカーの場合は、音量にもよりますが、15坪ごとに1-2つくらい置くことを目安にしましょう。音量はアンプ出力のW数で確認ができますが、大音量で鳴らすことを想定しているわけではありませんので、10W〜30Wで事足りるでしょう。
音量の大きなスピーカーを1つ置くのではなく、小さなものでも良いので複数個置くことがおすすめです。
・Wi-Fi接続
Bluetoothの見通し距離をいちいち気にするのはとてもストレスです。多くのオフィスでWi-Fi環境はすでに整っていることと思いますので、できればWi-Fi機能付きのものを選ぶと快適でしょう。
そのほかあると嬉しい機能を挙げるとすれば、パッシブラジエーター、ハイレゾ対応など、マスキング効果、バーチャルサラウンドなどでしょうか。実際におすすめスピーカーをいくつかご紹介します。
1つ目は、ガラス素材がおしゃれなSONYの「グラスサウンドスピーカーLSPX-S2」です。
SONY「グラスサウンドスピーカーLSPX-S2」 44,880 円+税(ソニーストア)
・アンプ部の出力数…11W
・Wi-Fi機能…DLNA/ 2.4GHz帯
・その他…パッシブラジエーター搭載、ハイレゾ対応、デザイン性が高い
唯一無二のデザインでとても可愛い上に、ハイレゾにも対応しています。
続いてはBOSEの360°スピーカー「Bose Home Speaker 300」です。
BOSE「Bose Home Speaker 300」33,000円(税込)
・アンプ部の出力数…不明
・Wi-Fi機能…AirPlay/5GHz
・その他…音声操作機能、360度スピーカー
360°から流れる音の広がりはオフィスにぴったりのスピーカーです。
3つ目は、ヤマハの「MusicCast 20 ワイヤレスストリーミングスピーカー」です。
ヤマハの「MusicCast 20 ワイヤレスストリーミングスピーカー」(オープン価格)
・アンプ部の出力数…40W
・Wi-Fi機能…AirPlay/2.4GHz・5GHz両対応
・その他…パッシブラジエーター搭載、音声操作機能
出力数が大きく、2.4GHz・5GHz両対応なので安定して音楽を流せます。
さてこの記事では、スピーカー選びに苦戦する方々に向けて、スピーカーに関する基本のワードリストと、スピーカーを選ぶ基準、そしてオフィスにおすすめのスピーカーをご紹介してまいりました。
スピーカーを選ぶ基準は、予算、メーカーやデザインだけでなく、音質やバッテリーの持続時間、BluetoothやWi-Fiの性能などが挙げられます。
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