オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは

オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは

最終更新日:October 13, 2020

現在「働き方改革」は、大企業だけでなく中小企業にとっても重要な経営課題の一つとして、世の中に認知されています。
しかし、ほとんどの企業の経営者から、どのようにして働き方改革を行っていけばいいかわからないという声が多くあります。

そこで今回は、オフィスに音楽を導入するだけで、オフィス環境を大幅に改善できる方法や、それによって得られる「4大効果」をご紹介します。

この記事でわかること
・オフィスにBGMを導入するとどんな効果が得られるか
・BGMを導入する際に気を付けることは?
・オフィスにBGMを流す方法

ぜひ最後までお読みください。

この記事のもくじ

1.オフィスにBGMを導入する4大効果とは

オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは

オフィスに音楽を導入することで期待できる効果は以下の4つが挙げられます。

・マスキング効果

・社員の集中力アップ効果

・リラックス効果

・タイムマネジメント効果

この4つの効果を聞いたとき、「なぜ?」と思う方が多くいると思いますが、ひとつずつ丁寧に説明していきます。

マスキング効果

マスキングとは、「ある音が聴こえ始める音の大きさが、他の音の存在によって上昇したり、ある音の大きさが他の音の存在によって減少したりして聴こえる聴覚現象」の事を言います。
皆さんの身近の中でよくこのマスキング効果を利用している例が、銀行です。銀行で音楽が聴こえた時に、イメージづくりの一環として流れているように思うかもしれません。

しかし、理由はそれだけではなく、銀行では個人情報が多く取り扱われており、顧客と銀行員の会話の中にも個人情報を多く含んだ会話がされております。
そのため、マスキング効果として、これらの個人情報の漏洩防止のために音楽が銀行内で流れています。これはオフィス内でもいえることであり、クライアントとの会話や、社員同士の会話の中でもあまり人に聴かれたくない内容のものが多々あります。

また、オフィスにはほかの人が打つパソコンのキーボードの音や、コピー機の音など、いわゆる「雑音」で溢れています。これらの雑音は一度気になると、非常に耳障りになります。
そこで、オフィスに音楽を導入することで、個人情報の漏洩防止や雑音を無くすなどのマスキング効果が期待でき、社員が快適にそれぞれの業務を行うことができます。

社員の集中力アップ効果

これは音楽というものが、人の作業効率に直接影響を与えること意味します。この音楽と集中力という関係性は、多くの実験によって科学的に立証されています。

まず、社会システム工学などを研究する五藤寿樹教授(九州産業大学)によれば、90人のオフィス労働者を対象に、音と作業効率の関係を調べた実験があります。
それによると、被験者は「環境音楽を聞きながら」「ラジオを聞きながら」「無音で」という3つのグループに分けられました。そして、それぞれの環境下で「文書編集作業」に従事したところ、作業の正確さに以下の違いが現れたそうです。

・環境音楽:20%改善

・ラジオ:ほぼ変化なし

・無音:マイナス

上述の実験の結論は、「ラジオまたは無音状態は作業の妨げになる」というものでした。

また、カナダ・マギル大学の研究チームは2011年、音楽とドーパミンの関係についての論文を発表しました。
それによると、被験者たちに自分の好きな器楽曲(クラシック、ジャズ、ロックなど)を10曲ずつ用意させ、曲を聞いている被験者の脳を観察したところ、ドーパミンの分泌が確認されたそうです。
「大好きな音楽を聞いてドーパミンの分泌を促すことで、意欲がわいて仕事に集中できる」ということです。

このように、音楽には人々の集中力を上げる効果があり、オフィスに音楽を導入することで、社員の作業効率アップ効果が期待できます。

リラックス効果

常に結果が求められる職場の中で程よい緊張感はいいかもしれませんが、空気が張り詰めすぎていては仕事に支障が出るでしょう。
そこでオフィスに音楽を導入することで、リラックス効果が期待できます。

音楽によって脳内物質である「セロトニン」が分泌されます。マギル大学の名誉教授で、音楽が心理に及ぼす影響を研究しているダニエル・リーバイティン氏によると、音楽はドーパミンだけでなくセロトニンも分泌させるそうです。
公益財団法人・テルモ生命科学振興財団によると、セロトニンには「人に安心感を与え、気持ちをリラックスさせる」という機能があり、興奮した神経を鎮めてくれるのです。

不安にとらわれたり、気持ちがムズムズして落ち着かなかったりする状態では、仕事に集中するのは難しいでしょう。そんなときはリラックスできる音楽を聞いて、気持ちを整えるのが良いでしょう。

タイムマネジメント効果

すでにオフィスに音楽を導入している企業の例を挙げると、そこの企業では、時間帯によって音楽の種類を変えているといいます。
朝出勤して、始業の音楽とともに朝礼を始め、午前の業務の終わりを知らせる音楽で昼休憩に入り、午後の業務の始まりを知らせる音楽で業務をまた再開します。

さらに、終業1時間前を知らせる音楽を流すことによって、社員は、残り1時間で仕事を終わらせようという意識が芽生え、社員の残業を減らす結果にも繋がりました。まさに「働き方改革」です。

このように、オフィスに音楽を導入することによって期待できる4大効果について説明してきました。多くのメリットが期待できるなかで、「オフィスに音楽を導入しよう」と思った人も多くいるでしょう。
しかし、ただ適当にオフィスに音楽を導入するだけではメリットどころか、かえって音楽が作業の邪魔になってしまう場合があります。

次の章では、そのようなオフィスに音楽を導入する際の注意点について説明していきます。

2.オフィスに音楽を導入する際の3つの注意点

オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは

特に、オフィスに音楽を導入する際に注意しなければいけないのは以下の3つです。

・著作権
・音量
・選曲

著作権

これは、音楽を導入する際には非常に気を付けなければなりません。
悪気がない場合でも仮に著作権侵害にあたるのならば、損害賠償を支払わなければいけません。現法律では、「自社のオフィス内で従業員を対象としたBGM使用に関しては、著作権使用料金を当分の間聴取しない」となっています。

つまり、社員のみが利用するオフィス内で、音楽を流すのは著作権侵害にはあたりません。
しかし、顧客用のスペースや共同スペース等の従業員以外の出入りもあるところは、徴収対象となるので十分気をつける必要があります。

音量

音楽のボリュームが大きすぎては、前述した4大効果が期待できるどころか、集中力を欠き、仕事に支障が出てしまいます。

また、音響機械をどこに設置するかによって、オフィスのそれぞれの場所で音量が大きすぎるところと小さすぎる場所が出てくるかもしれません。それらまでをしっかりと考慮して、「邪魔にはならないが、効果が期待できる音量」という微調整が必要になってきます。

選曲

ポップミュージックやロックなど、音楽の中でも多くの種類があり、人それぞれに音楽の趣味があります。
自分はこの曲を聴けばアドレナリンが出て仕事が捗ると思っていても、他の人にとっては、あまり趣味ではない音楽で邪魔になってしまうかもしれません。

そこで、選曲で最も求められるのは、万人受けする曲です。また、歌詞がある曲は、集中力を妨げる実験結果が多くあります。これらを踏まえると、オフィス内の音楽として向いているのは、クラッシクや環境音でしょう。

3.オフィスに音楽を流す具体的な方法

オフィスに音楽を導入する方法3つ!業績アップのための基本知識とは

最後にご紹介するのは、実際にどのように音楽を流すのか、その具体的な方法について解説していきます。まず、大きく分けると、以下の3つの方法があります。

・CDやラジオを利用する
・ダウンロードサービスを利用する
・外部サービスを利用する

それぞれに、メリットとデメリットがあるため、どれが最適な方法かを見極めることが重要になってきます。

CDやラジオを利用する

最近ではあまり見かけなくなったCDですが、まだ昔に買ったものを持っているという人も多いと思います。またラジオの場合は、今日でもステレオではなくても、スマートフォンからたくさんのラジオチャンネルを発信しています。その中には音楽専門のラジオチャンネルも多々あります。

<メリット>

CDで音楽を流す際は、CDプレイヤー、ラジオの場合は、ラジオ対応の電子機器さえあればすぐにオフィスに音楽を導入することができます。すでに持っているものを使えば、実質導入費は0円です。

<デメリット>

CDの場合は、自分自身で流したい音楽を聴くことができるのが魅力の一つですが、ほとんどのCDの再生時間が長くても2時間ぐらいです。
つまり、ひたすらその2時間周期で音楽を流すのは、毎回同じ曲ばかりでは飽きてしまいますし、仮に何枚かCDを用意したとしてもそれを入れ替える手間が非常に面倒です。

ラジオの場合は、その手間はないこそ、自分で選曲できないというのが一番のデメリットでしょう。社員の集中力を欠くような音楽を流されては、元も子もありません。

ダウンロードサービスを利用する

最近では、スマートフォンで音楽を聴いている人がほとんどだと思います。iPhoneユーザーならば、アップルミュージック、他にもSpotifyやLineミュージックなどの音楽ダウンロードサービスが普及しています。

<メリット>

これらのダウンロードサービスのメリットとしては、比較的安いコストで、好きな音楽を流せることです。
これらのサービスはだいたい月額千円程度で利用できるのにもかかわらず、豊富な種類の音楽を提供しています。ダウンロードする際にインターネット環境が必要になりますが、ダウンロードされた曲は、オフラインでも再生できることも大きな魅力の一つでしょう。

<デメリット>

これらのダウンロードサービスにおいて、自分自身でプレイリストを作るのは、難しく手間がかかります。オフィスの雰囲気にあった曲を、何十曲~何百曲と自分で選曲していくのは、非常に困難です。

また、これらのダウンロードサービスを提供している企業(AppleやYouTubeなど)の利用規約では、主に個人利用を目的としているので、著作権の部分も含めてオフィスでの利用は非常に際どい部分になってきます。

外部サービスを利用する

最後にご紹介するのが、外部サービスを利用する方法です。
今日の働き方改革によって、オフィスBGMが注目を浴びる中、オフィス向けの音楽を配信するサービスが多くあります。

<メリット>

これらの外部サービスと契約することによって、まさに社員の作業効率が上がるような音楽を労働時間中にずっと流してくれます。
これらのサービスを提供している企業はただ単に音楽を流しているのではなく、前述したような4大効果を期待できるような音楽を組み合わせて提供しています。

また企業によっては、音楽を提供するだけでなく、オフィスに均等に音楽が届くような音響設置まで行ってくれます。選曲の手間が省け、著作権なども気にせずに、4大効果が期待できる音楽をオフィスで聞くことができます。

<デメリット>

デメリットとしては、やはり完璧なサービスを提供するからこそのコスト面です。他の方法に比べて費用がかかること、導入方法によっては機材の設置や購入が必要となる場合があります。

4.まとめ

このようにオフィスに音楽を導入することで期待できる4大効果、実際に導入する際においての注意点とその導入方法について解説してきました。

働き方改革といわれる時代で、多くの企業に職場環境改善が求められています。
社員が働きやすい環境作り、作業効率アップに繋がるような新しい働き方を目指さなければいけないなか、まずは「オフィスに音楽を流す」という簡単な方法から始めてはいかがですか。

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