仕事を行っていくうえで最適な環境は、集中でき、効率的に行える、そして働く人がストレスを感じずに働ける環境です。
現代の日本人の多くは日々の仕事のストレスや疲れを感じているのではないでしょうか。しかし実際に快適な環境をオフィスに取り入れるためには何をするべきか?
ポイントは自然です。人間は自然を好み、自然とつながりたいという本能的欲求があります。今回は人間のそのような本能を活かした“バイオフィリック”という空間デザインについてご紹介いたします。
この記事のもくじ
バイオフィリックとは、人間は自然を好み、自然とつながりたい本能的欲求があるという考え方に基づいたデザインのことです。植物や水、光などを空間に取り入れ、自然に近い環境を再現していきます。
バイオフィリックデザインのそもそもの由来は、バイオフィリア仮説です。バイオフィリア仮説とは『人間や動物は自然を先天的に好む性質をもっているのではないか』というもので、スティーヴン・ケラートとエドワード・ウィルソンらによって1980年代に提唱されました。
仕事の休暇などに、自然や緑が豊かな環境を求める人も多くいると思いますが、それはこのような人間の本能に基づいた欲求から来るものだと思われます。
特に都市やビルといった自然を感じづらい環境で働くことの多い現代社会では、人間の本能を満たしづらい環境にあるため、自然をオフィスに取り入れることで様々なプラスの効果が期待できます。
前述したように、バイオフィリックを取り入れることで常に従業員が気持ちよく健康に働けるようなオフィス環境が期待できます。
主なメリットとしては以下の三点が挙げられます。
元々人間が持つ自然への欲求を疑似的に表現し、幸福度が満たされることはもちろん、自然にはリラックス効果があるため日々のストレスを軽減することが期待できます。
人は緊張した状態よりも、リラックスした環境の中で柔軟にアイディアを出すことが出来ます。
そのため自然環境に近い、人々に落ち着きや安らぎを与える空間では、思わぬひらめきを生み出す可能性が高くなります。
オフィスという閉鎖空間の中でストレスを受け続けると、疲労と重なるイラつきなどから、思考力や判断力が低下してしまうでしょう。
しかし自然に近い開放的な環境ではストレスが軽減し、パフォーマンス力が向上することで業務の効率化が期待できます。
実際にタイルカーペットなどを販売する『インターフェイス社』の運営している『The Human Space』が、世界16ヵ国のオフィスワーカー7600人にアンケートを実施したところ、日光・植物・小鳥のさえずりなど、自然を感じられる環境で働いている人のほうが、そうではない人に比べて「幸福度が15%、生産性が6%、創造性が15%高い」という調査結果が得られたとのことです。
最近ではバイオフィリックによる仕事の効率化や生産性の向上という効果に注目し、実際に導入している企業が増えています。
今回は2つの企業の実例を紹介いたします。
日本で初めてバイオフィリックを導入したお店です。
明治神宮の社や参道など、この店舗が位置する地域の歴史や自然との調和を店舗デザインに象徴的に取り入れ、地下にあるお店ですが光や水、緑などの自然を感じられる空間となっています。
「SHADE GROWN」という、熱帯雨林の生態系を守りながら日陰で栽培される持続可能性を追求するコーヒーの栽培方法の一つをテーマとしてデザインされています。
ただ自然を取り入れただけではなく、1つ1つのデザインにそれぞれストーリーやこだわりがあるので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。
2017年に日本で唯一、バイオフィリックデザイン賞を受賞した会社です。
「自然との共生」をコンセプトしたヤンマー本社ビルは、ガラス張りの都市養蜂や、螺旋階段を利用した自然換気システム、水が流れるエントランスシステムなど、自然を模した景観が盛り込まれており、都市に居ながら自然を感じられる空間となっています。
メリットの多いバイオフィリックを自社にも取り入れたい!けどまずは何から始めればいいの?自分の会社にもすぐに取り入れられるのかな?と考える方もいらっしゃると思います。
そこでバイオフィリックのサービス例を3つご紹介いたします。
バイオフィリックと聞いて最もイメージされるのがこの緑化サービス。
オフィス内に緑をもたらすために観葉植物を取り入れる、もしくはオフィスの外壁に緑を取り入れるなど、正しく“みどり“そのものを取り入れる活動です。
都会や閉鎖的なオフィスに居ながらも自然を感じられるため、人々のストレスを軽減させることが期待できます。正し、このように物理的に自然を取り入れる際の注意点として
ということが挙げられます。
十分なスペースがないと、逆に閉鎖的な空間になり人々のストレスが溜まることが考えられます。また定期的なメンテナンスには手間や費用がかかるためその点には注意が必要です。
香りを導入することでリラックス効果やストレスの軽減が期待できます。
実際にアロマを取り入れているオフィスの多くでは、働く人々の生産性が上がり、業務効率が改善しています。植物を置かずに自然の匂いを得られるため、お世話やメンテナンスの手間がなく気軽に導入できます。
実際に水空間や自然を取り入れなくても、BGMとして自然音を取り入れることで、人々がリラックスする環境を作ることが出来ます。
逆に音楽が流れていると集中できないという方もいるかもしれませんが、最近では「ハイレゾリューション音源」と呼ばれる高音質・広域帯の豊かな音源を取り入れた、より自然に近い音で聞くことが出来るものもあります。
株式会社R-LIVEでは、独自に録音・編集された高音質・広帯域のハイレゾ・クオリティの自然音源を提供しています。
日本各地の豊かな自然の原音をもとに制作された「ハイレゾリューション(ハイレゾ)音源」の森と川の自然音だけでなく、 春・夏・秋・冬の季節ごとの変化や朝・昼・夜の一日の流れを体感できるような様々な音源を扱っていることから、室内という閉鎖的な空間に居ながらも、空間に時の移ろいを感じることが出来ます。
他にも照明器具を使うことで自然光を再現するなど、リアルな自然を使用する以外での方法がたくさんあります。
手間をかけずに自然に近い環境を再現できるので、まずは音や匂い、光といった五感を刺激するような方法で自然を取り入れるのもおすすめです。
今回はバイオフィリックについてご紹介いたしました。
自然に接することで、幸せを感じられるという人間の本能を利用したバイオフィリック。
社員のストレスを軽減するだけでなく、仕事の効率や生産性の向上も期待できるなど、人にも会社にも様々なメリットを与えてくれます。
植物を取り入れるのは手間がかかってハードルが高いという方は、まずは自然音やアロマなど、五感から自然を感じられる取り入れやすいものから始めてみませんか?
身近なものから自然を導入し、社員が働きやすくリラックスできる環境を作り上げてみましょう!
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オフィスの生産性を上げるBGMとして近年話題になっている自然音。自然に近い環境の中で仕事をすると生産性が上がる。 「バイオフィリックデザイン」に基づいた考え方が脚光を浴びています。
そんなオフィスBGMとしての自然音サービスの中からおすすめの3社をピックアップし比較 しました。費用や音質、導入企業、いちおしポイントが一目でわかるので今すぐチェック!
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