癒しの音楽をお探しですか?
これからオフィスに音楽を導入することを検討されている場合、コスト面でも機能面でも、不安なことが多くあるのではないでしょうか。
こちらの記事では、簡単に導入するための方法を5ステップでご紹介します。
この記事のもくじ
音楽を聴くことで得ることのできるメリットについては、すでに多くの研究やアンケート調査がなされ、明らかになっていることが多くあります。
そのメリットとは、集中力の向上と、ストレスの低下についてです。
まず1つ目に証明されているメリットは、集中力についてです。
2007年8月の発表のスタンフォード大学の研究によると、18世紀のバロック音楽を聴いたリスナーは、注意力が散漫だった状態から変化し、集中できるようになったことがわかっています。
2つ目のメリットとは、ストレスについてです。
富山大学の研究によれば、心理的ストレスを感じた時に音楽を聴くと、そうでない場合より早くストレスが解消されることがわかりました。
そのほかには、気分転換、残業時間の減少、雑音の遮断効果和なども期待されています。
導入を前向きに検討していても、具体的なイメージがわいていなければ先送りにしてしまいやすいでしょう。こちら章では、オフィスに音楽を流す方法を、5ステップに分けて具体的にご紹介します。
CDをかける時
流したいCD・お気に入りのCDがあるのなら、そちらを流したいですよね。外部からの来客がない従業員のみが働く場所においてであれば、私的な利用として認められ、CD音源をオフィスに流すことができます。
【事前に準備するもの】
○CDプレーヤーとスピーカー
または
○スピーカー付のCDプレーヤー(コンポタイプ)
ラジオを流す時
ラジオは、今回紹介する中で最も費用を節約できる方法です。曲にこだわりがない方、少しくらい広告や話し言葉が入っても気にならない方へおすすめです。
ラジオは公的な放送であり、また複製を必要としないため、著作権を気にしなくて良いことも利点です。
【事前に準備するもの】
○ラジオ受信機とスピーカー
または
○Bluetooth機能付のスピーカーとスマホやPC
または
○ラジオ受信機能付のスピーカー
ストリーミングサービスを利用する時
音楽ストリーミングサービスとは、月額の一定料金を支払うことで何万もの楽曲を聴くことができるサービスです。
購入している訳ではないので、サービスから退会すると聴くことができなくなりますが、会員である間はぐっと選曲の幅が広がります。
【事前に準備するもの】
○スピーカーとサービスへの会員登録
または
○ストリーミングサービスを無料で利用できるスピーカー
楽曲もスピーカーも付いたサービスを利用する時
ここまでご覧いただいた3つの方法は、どちらも音源と再生機器をそれぞれ調達する必要があり、少し手間に感じてしまうかもしれません。そこでおすすめしたいサービスが、楽曲の提供もあり、再生機器も付いてくるサービスです。
【事前に準備するもの】
○契約会社に見積もりをお願いすること
設置に関するお悩み、選曲に関するお悩みについても相談に乗ってくれる場合が多いため、失敗が少ないことが利点です。
この後の章ではプレーヤーの設置位置について考えて行きますが、こちらのサービスを利用する場合、専門家によるアドバイスをもらえることから、心理的な負担も軽くなることでしょう。
ここまで読んでいただくと、流す方法によって用意するべき機材(ガジェット)が異なることがわかりました。導入はしたいけど、どの商品を買って良いのかわからない!忙しくて商品の比較に時間をかけてられない!という方に向けて、おすすめのプレーヤーをご紹介いたします。
・手軽さ重視なら「ポータブルスピーカー」
持ち運び可能なサイズと重さで、ワイヤレスタイプのポータブルスピーカーなら、値段が手頃なものが多くありますし、設置位置を気軽に変更できます。
有線でつなぐ場合は、設置位置が極端に限られてしまいますので、BluetoothやWi-Fi搭載かどうかを必ず確認しましょう。また連続再生時間(一度の充電で再生できる時間)が長いものがおすすめです。
・目新しさ重視なら「スマートスピーカー」
スマートスピーカーとは音声操作のできるスピーカーのことです。テレビCMでもよく見る「アレクサ、オフィスにおすすめの音楽をかけて」ができるようになります。
ストリーミングサービスを無料で利用できる場合も多く、例えばAmazon EchoならPrime Musicが、Google HomeならSpotify FreeやYouTube Music(無料版)が利用できます。スピーカーごとに利用できるサービスが異なりますので、事前に確認が必要です。
・音質重視なら「ハイレゾ対応スピーカー」
CDを圧倒的に上回る情報量を持つ高音質なデータのことをハイレゾと呼びます。
臨場感と奥行きがある!ライブに来て生で聴いているみたい!と表現されることが多い音源です。
スピーカーだけでなく、音源もハイレゾ対応のものを用意する必要がありますが、最高の感動体験ができることでしょう。
次に、用意したスピーカーの置き場所を決めましょう。スピーカーの数・壁からの距離・コンセントプラグの位置を考慮します。
・置く数について
置くスピーカーの数は、約13畳ごとに1つを目安にすると良いでしょう。2個置く場合は対角線上に、4個置く場合は、部屋の四隅にします。
・壁からの距離について
壁からの距離は最低でも30cmほど離すと綺麗に音が響くようです。
・コンセントプラグの位置について
最後にコンセントの位置を確認し、必要であれば延長ケーブルなどを利用して、ケーブルを安全に整えたら設置完了です。
ポータブルタイプのスピーカーの場合でも充電が必要ですので、充電用の定位置を決めると充電を習慣にできるのでおすすめです。
スピーカーの設置位置を決めたら、今度は選曲を行いましょう。
詳しくは「5章 癒しの空間を作るためにおすすめの音源」にて取り上げているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
ランニングコストとは、簡単に言うと維持費用のことです。
導入を終えた後は、2〜3ヶ月に一度、効果を確認する時間を設けると良いでしょう。従業員は選曲や音量についてどう感じているのか、アンケート調査を行うと良いかもしれません。
もっとコストパフォーマンスの良い方法はないか、頻繁に確認する仕組みを作ることができれば安心です。
こちらの章では、ランニングコストを見直す際、ぜひ抑えていただきたいポイントを取り上げます。
仕事の効率をあげようとして導入したはずのオフィス音楽が、逆にネガティブな効果をもたらしてしまうことがないよう、以下のことに気をつけましょう。
大きすぎる音楽は、思考の邪魔をしてしまいます。
最適な音のボリュームとは、40~50db(デシベル)程度でしょう。dbというのは音の強さ、大きさを表す単位のことで、ほぼ無音の状態が20db程度、自動車のクラクションやカラオケの室内が100db前後と言われています。
40~50dbは聞こえるけどうるさくはない音量ということができるでしょう。
dbは音量計測器で測ることができます。音量測定器の購入には費用がかかってしまいますので、お手持ちのスマホに無料のアプリをダウンロードする方法が最も手軽でしょう。
スピーカーからの距離によって音の聞こえ方に差が出てきてしまいますので、複数箇所で測定することも忘れないでください。
選曲はかなり悩んでしまう方が多いですが、ジャンルばかりを気にしてはいませんか?
ジャンルよりも重要なことが、同じ音源を何度も繰り返し流さないことです。スーパーや大型量販店の売り場で、同じ曲を繰り返し聞くことにうんざりした経験はないでしょうか?
音楽への飽きを、仕事への飽きと誤認してしまうことを避けるため、安易にリピート再生することはやめましょう。
使用する楽曲の著作権を確認しましょう。
日本で音楽の著作権を管理するJASRACでは、2020年5月現在、オフィスで音楽を流す時には、著作権の使用料を支払う必要がないと定めています。
ただし来客者などの従業員以外が聴く場合には、厳密には使用料を払う必要が生じてしまいます。
そこまで厳しく取り締まる可能性は、現時点では低いかもしれませが、思わぬトラブルに巻き込まれることは避けたいですよね。来客の可能性がある受付や会議室では、著作権のある音楽を使用しないことが無難でしょう。
具体的な導入方法を見てきましたがイメージは湧いてきましたでしょうか?それぞれの導入方法を比較してみましょう。
・「100曲クラシック」オムニバスアルバム
実際に効果が認められた研究に利用されている3曲が収録されています。(「カノン(ハッヘルベル)」「別れの曲(ショパン)」「G線上のアリア(バッハ)」)
・「ぐっすり眠れるα波 ~ ジブリ ピアノ・ベスト」
アルバムタイトルに含まれているα波とは、脳波の種類の1つで、ヒトがリラックス状態にある時に増加する波形のことです。そのα波を促進させることに着目してアレンジされた、ジブリの人気曲が収録されています。
ネットワーク環境とPCやスマホなどの端末があれば聴くことのできるインターネットラジオの中からおすすめのチャンネルをご紹介します。
・OTTAVA
日本で初めてのクラシック専門のインターネットラジオです。クラシック音楽を中心に、伝統音楽やジャズなどを24時間聴くことができます。
・RaNi Music♪
日経ラジオ社が配信する音楽チャンネルです。邦楽や洋楽から幅広くピックアップされた音楽をほぼトーク部分なしで聴くことができます。歌詞入りです。
・Amazon Music Unlimited
月額980円(AmazonのPrime会員の場合は月額780円)で、約6500万曲の音楽が聴き放題のサービスです。中でもおすすめのプレイリストは、カフェ・クラシックです。
再生時間は約3時間で、その間カフェ気分を味わうことができます。
・YouTube Music
月額980円で約5000万曲の音楽が聴き放題のサービスです。
さらにYouTubeにアップロードされた音源も聴くことができるので、選曲の幅が広がります。
気に入ったプレイリストがあっても、動画のアップロード元が削除してしまうと、聴くことができなくなってしまいますので注意が必要です。
前章で、α波とは脳波の1種とお伝えしました。脳波まで考えて選曲を行い、オフィス音楽を極めてみませんか?
●5種類の脳波
・δ(デルタ)波・・・1-4Hz、深い睡眠中
・θ(シータ)波・・・4-8Hz、睡眠中
・α(アルファ)波・・・8-12Hz、リラックスし、目を閉じている時
・β(ベータ)波・・・15-20Hz、しっかり目覚めていて、集中している時
・γ(ガンマ)波・・・30Hz以上、集中力が高まっている時
脳波はHz(ヘルツ)によって5つに分類されます。ヘルツとは、周波数などの振動を数える単位です。幼少期には最大で2万 Hzまで聴こえていたのに、年齢を重ねるにつれて聴こえなくってしまう高音が、モスキート音として有名です。
熟睡したい時にはδ波、集中力を高めたい時はγ波といったように、5つの脳波を目的ごとに変えて増幅を促すことで、求める効果を得ることができる仕組みです。
癒しの空間を作りたい時にはα波を促す音楽がおすすめです。
次のステップに取り掛かるイメージは湧きましたでしょうか?ぜひこの記事を参考に、オフィスを癒しの空間にしてみてください。最後にこの記事のポイントをおさらいします。
○オフィスで音楽を流すメリットは?
→より集中して仕事に取り組めるようになること ・ストレスを低下させてくれること
○オフィスに音楽を流す方法
STEP①流す方法を決める
↓
STEP②スピーカーを選ぶ
↓
STEP③置く場所を決める
↓
STEP④楽曲を選ぶ
↓
STEP⑤ランニングコストを定期的に見直す
○オフィス音楽を逆効果にしないための注意点
→音量・選曲・著作権について
○α波とはリラックス状態の時に増加する脳波のこと
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、快適で癒されるオフィスづくりの参考にしてみてくださいね。
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