近年、オフィスデザインにグリーンを取り入れる企業が増えてきましたよね。
植物がオフィスにあることで、印象がパッと明るくなるだけでなくストレスの軽減にも役立ちます。
ですが、ただ単に植物を大量に設置するだけでは邪魔になる可能性もあり、オフィスにどのように取り入れていけばいいのか悩ましいところです。
今回の記事ではそんなオフィスデザインに取り入れるグリーンについて詳しく紹介していきます。
この記事のもくじ
近年多くのオフィスがグリーンを取り入れるのには以下のような効果が期待できるからです。
まずは、ストレスや疲労の軽減効果です。
2015年から厚生労働省により「労働安全衛生法」が改正され、労働者が50人以上いる事業所では「ストレスチェック」を実施することが義務付けられるなど、近年はメンタルヘルス対策に力が入れられています。
そこで有効なのがオフィスデザインにグリーンを取り入れることです。日本緑化工学会が発表したデータによると、オフィスに植物を設置したことにより以下のような結果が得られています。
・オフィスワーカーの職場への環境満足度が向上する
・植物設置により、職場での会話が増えることで仕事への意欲・活気が向上し、ストレスが軽減される
・植物設置により、疲労が軽減されることで、仕事への意欲が向上する
被験者からは「緑を眺めることで目の疲れがほぐれる気がする」、「植物がなくなると寂しく感じるようになった」といった声が上がっているようです。(日本緑化工学会より)
野原ホールディングス株式会社が全国で働く20代~30代のオフィスで働く男女を対象に行った調査によると、7割以上がおしゃれなオフィスで働きたいと思っていることがわかりました。
おしゃれなオフィスであることで、「会社の雰囲気が良くなる」「モチベーションアップに繋がる」「クリエイティブな思考が高まる」という意見が上がっています。
オフィスデザインに力を入れる企業が増えているのにはこういった背景もあるようですね。
オフィスデザインにグリーンを取り入れることでおしゃれな空間を実現でき、現社員にいい影響を与えるだけでなく、外部にも好印象を与えられることで採用率アップが期待できます。
オフィスグリーンの効果をお話ししましたが、ただ植物をオフィスに配置していけばいいというわけではありません。
ここからは実際にオフィスデザインにグリーンを取り入れる際のポイントを紹介していきます。
緑視率とは、大阪市が行った調査の際にされた定義によると人の視界における草木、すなわち緑の多さを計る割合のことです。緑視率=(緑の面積)÷(撮影範囲)で表されています。
その緑視率はオフィスでは10%~15%がいいとされています。緑視率とストレスの関係については、豊橋技術科学大学の名誉教授松本博氏らによって研究されてきました。
松本氏は、2017年に開催されたオフィス改革セミナー「働き方改革!健康経営実現へのオフィス空間を考える」に登壇した際に「緑視率が10~15%のときに人のパフォーマンスが最も向上する」と明らかにしています。
オフィスの快適さを実現するためのグリーンデザインのはずなのに、植物の手入れにコストや時間を取られてしまっては元も子もないですよね。
オフィスの環境に強い植物を選ぶ際には以下の点を考慮しましょう。
・耐陰性、耐寒性あり
・給水頻度が少ない
青年の樹(ユッカ)やポトス、モンステラ、アイビーなどは管理が楽にできますし、かつ重要であるオフィスに置いた際の見栄えもとてもいいのでおすすめです。
一つ注意したいのが、空気清浄効果についてです。オフィスにグリーンを取り込む際にピンとくるこの空気清浄効果については諸説ありますが、大きな効果は見込めないと考えていいでしょう。
2019年に学術誌掲載されており、研究をしたワリング氏によると「植物は確かにVOC(有害な機体)を減らします。ですが、その速度はかなり遅く、建物内ですでに利用されている換気システムと肩を並べられるほどではありません」とあります。
多くが1989年のNASAの研究により「空気清浄効果がある」とメディアなどで期待されるようになったようですが、その研究は幅、奥行き、高さが60センチ余りの狭い空間で行われたもので、普通のオフィスとは環境が違いすぎるとみられています。
そのため、空気清浄効果についてはやはり空気清浄機などに頼るのがよさそうです。
ここからは、実際のオフィスデザインはどのようなものがあるのか紹介していきます。
エントランスは、社員から来訪者まで多くの人が目にする場所であり、かつ広い空間のため大々的に植物を用いたオフィスデザインが可能になります。
共有のデスクの場合であれば、植物をパーテーション代わりに使うこともできそうです。
天井に配置すれば、従業員の動線を妨げることなく広範囲かつ大胆にグリーンを取り入れることができます。
このように、壁一面に緑を取り入れるのもインパクトがあります。
一気に緑視率も上がりそうですよね。
最近では、オフィスデザインの一環として人工芝を取り入れる企業も増えているようです。
オフィスデザインにグリーンを取り入れられるのは、実は植物だけではありません。
視覚を刺激する植物だけでなく、聴覚や嗅覚を刺激する自然音や香りを掛け合わせるとより自然界を再現でき、効果もより機体できるのでおすすめです。
BGMが流れているオフィスがありますが、オフィスデザインにグリーンを取り入れるなら自然音も導入するのがおすすめです。
自然音には小鳥のさえずりや川のせせらぎなど、一定ではない音が絶え間なく流れており、これを「1/fゆらぎ」と呼びます。
この1/fゆらぎの音は、脳をリラックス状態に自然に導くことができるといわれており、張り詰めた空気のオフィスに適度な効果を期待できます。
また、人の脳はもともと無音状態よりも50デシベル程度の雑音があったほうが集中できるとも言われているため、自然音を流すことでリラックス効果だけでなく集中力アップ効果も期待できます。
香りもオフィスデザインにグリーンを取り入れる際には共に検討してみてはいかがでしょうか。
心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法である「アロマテラピー」という言葉があるように、香りにもリラックス効果や集中力を高める効果があり、オフィスにもおすすめです。
@aromaという香りのある空間をプロデュースする専門のサービスなどもあります。
ただ個人の好みが分かれやすいものではあるため、事前に社員に向けてアンケートを取る、エントランスなど開けた空間にのみに配置するなど、工夫が必要そうですね。
今回の記事では、オフィスデザインにグリーンを取り入れる際の効果やポイントを中心にご紹介しました。
社内の印象が明るくなるだけではなく、生産性や集中力アップも期待できます。
取り入れる度合いも自由なので少しずつ取り組みを始めてもよさそうです。また、自然音やアロマも同時に取り入れることで一気に雰囲気が変わっていきます。
オフィスリニューアル等の際にはぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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