職場にBGMを取り入れるメリットとは?5分で分かる 音楽と仕事の関係性 職場にBGMを取り入れるメリットとは?5分で分かる 音楽と仕事の関係性

職場にBGMを取り入れるメリットとは?5分で分かる 音楽と仕事の関係性

最終更新日:2021年10月4日

最近、BGMを職場に取り入れる企業が増えています。

様々なアンケートや研究結果からも、社員が音楽の導入を求めていることが分かっています。

しかし実際に、音楽を取り入れることによって仕事にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

この記事では、仕事における音楽の効果や、職場でおすすめのBGMを紹介していきます。

 

この記事で分かること
・BGMと仕事の関係性
・職場に音楽を取り入れることの効果
・BGMによって効果が得られる仕事内容
・職場におすすめなBGM3選

ぜひ最後までお読みください。

 

1.BGMと仕事の関係性

 

1-1 仕事における音楽の効果

「オフィス環境における音楽効果についての研究」という論文では

無音状態は集中しにくく、ルーティンワークやクリエイティブな仕事をするときでも、何かしらのBGMがあったほうが集中しやすくなる

という調査結果が出ており、仕事における音楽の必要性を述べています。

例えば、ビルディンググループが2017年にオフィスワーカー400名を対象として実施した「オフィスBGMについてのアンケート」では、約60%の人がオフィス音楽の導入に賛同する結果となりました。

他にも、三井不動産株式会社がオフィス音楽を導入した事例では、70%の社員が「リラックス効果」を、60%の社員が「リフレッシュ効果」実感していることが分かりました。

音楽を取り入れたいと考えている従業員が多いと同時に、実際に取り入れることでプラスの効果を感じていることが分かります

参考資料:https://media.unipos.me/office-music

1-2仕事中に音楽を流す効果4つ

➀集中力・生産性の向上

スタンフォード大学の実験によれば、音楽にはヒトの脳に作用し、集中力を高めたり学習能力を向上させたりする効果がある
という研究結果が出ています。

脳内にβ波が発生している状態では、集中力が上がり生産性がアップします。

逆にリラックス状態ではα波が発生します。

集中力や生産性を向上させるβ波ですが、β波が出ている状態が長時間続くと脳が疲れてしまうため、90分程度集中して仕事を行ったら脳を休める、というのが人間の脳にとって効率が良いとされています。

音楽を活用する場合、β波を出す音楽を聴いて集中し、α波を出す音楽を聴いてリラックスするように努めると、脳を効率よく働かせることができます。

α波を出す音楽としては、モーツァルトに代表されるクラシック音楽や、鳥のさえずりや波の音といった自然音が挙げられます。

➁マスキング効果で雑音をカット

 

マスキング効果:同じ周波数の音が相殺され聞き取りづらくなる現象

 

マイナビニュースが行なった「職場で周りの人の音が気になったことがあるか?」という調査で、気になったことがあると答えた人は55.5%でした。

気になる音の例としては、タイピング音や雑談、鼻をすする音 などが挙げられます。

その場合、音楽をかけることでパソコンの操作音や話し声などの作業に不要なノイズが耳に入らなくなり、集中力の向上が期待できます。

実際に、2018年に北星学園大学が「BGMによる言語ノイズのマスキング効果」についての実証実験を行いました。 BGMがある空間だとポジティブな影響を与えるということがわかり、説得力のある実験となりました。

北星学園大学実験サイト

また、マスキング効果はプライバシーの確保にもつながります。

取引先と商談を行う際も、商談内容や機密事項が漏れる心配を低減することが出来ます。相手にも居心地良く思ってもらえるでしょう。

③リラックス効果

 

イライラを感じているとき、血中にはコルチゾール
と呼ばれるホルモン、別名「ストレスホルモン」が増加します。
株式会社 USENが行った音楽とストレスの実験では、音楽がストレスに深く関わっている「コルチゾール」を減らす効果があることが分かりました。

実験結果

https://sound-design.usen.com/function/effective/mental-health/

そのため、商談前の待合室や休憩中など、緊張をほぐす必要がある場面で効果的です。

④タイムマネジメントの指標としての活用

 

人間の集中力は90分程度しか持たないため、40分~60分あたりで最高の状態から半分ほどに低下します。そのため、副交感神経を刺激する時間を90分間隔でとり定期的にリラックス状態を作り出すことが重要です。

そのようなシチュエーションで役立つのが音楽です。

例えば、アップテンポな音楽や明るめの曲調のBGMを90分程度ながし、15分ほど異なるテイストの音楽を流すことができれば自然と時間を管理できます。

 

また定時を伝える際にも音楽は有効です。

日本人では、「上司がまだ仕事をしているから帰りづらい…」「周りの人は忙しそうにしているのに自分だけ帰るわけにもいかないよな…」など、周囲の人々を気にする光景が多々見られます。

そのような場合でも、定時の音楽を職場に取り入れることで自然と帰宅時間を伝えることが可能です。音楽により、メリハリをつけて仕事が行えるようになるだけでなく、帰宅がしやすい環境を作ることで社員のストレスも軽減されるでしょう。

⑤オフィスイメージの向上

 

企業のイメージアップにオフィスBGMを使うこともできます。

例えば、エントランスにクラシック音楽やジャズ音楽を流しておけば、上品・上質な空間を演出することができるでしょう。

また、待合室での穏やかな音楽は、相手の緊張を和らげ、良い雰囲気で商談を進めることにつながることが期待できます。

従業員だけでなく、大切なクライアントからのイメージアップにもBGMは役立ちます。

2.仕事内容によってBGMの効果は変わる?

 

⑴ルーティンワークや単純作業の際は効果的

単純作業やルーティンワークといったやり慣れた作業の場合、眠気を我慢しながら作業を行うことや、同じ仕事にやりがいを感じなくなりストレスが溜まっていく場合があります。

そこで音楽が役立ちます。

実際に音楽を聞くことで、リラックス状態の際に脳内にみられるα波が高まることが確認されているため、ストレス状態を緩和することで仕事の効率の向上や集中力の向上につながると考えることが出来ます。

⑵複雑な作業には不向き

初めて行う作業のように覚えることがたくさんあるものや、経理作業といった思考力が求められる仕事の場合、音楽が集中力を妨げる原因となることがあります。

特に文字を含んだ歌詞のあるものはおすすめしません。

しかし、クラシック音楽のようにリラックス効果のある音楽を流すことで集中力が高まるメリットも考えられます。

また、歌詞を含む音楽の場合でも、お気に入りの音楽を作業前に聴くことで人々を鼓舞する力があるという可能性を示している研究もあります。

これは、プロのアスリートが精神に力をみなぎらせるため、試合の前に自らを奮い立たせる音楽をかけ、実際に最高のパフォーマンスを行うことに起因しています。

 

このように、音楽を流す場合は音量や音楽の種類、聴くタイミングに気を付けてうまく活用していきましょう。

 

3.職場におススメのBGM3選

office

 

➀クラシック音楽

音のなかには、「1/fゆらぎ」があり、聴く人の気持ちをリラックスさせます。 この音は、モーツァルトやバッハといったクラシック音楽に多く含まれているため、仕事中にリラックスしたい場面、休憩時間、顧客が待機するエントランスなどで流すと人々にプラスの効果を与えることが期待できます。

➁インストゥルメタル

インストゥルメタルとは、歌詞や歌唱のない演奏だけの音楽を指します。

歌詞のある音楽は、脳と激しく衝突することがあります。

特に、取り組んでいる課題が視覚よりも言語に基づくものである場合は、歌詞の言葉が課題の言語を理解しようとする際の妨げとなります。

しかしインストゥルメタルのような文字がない音楽は、作業のみに集中して進めることが出来ます。

また曲の種類が幅広いため、リラックスしたいとき、逆に昼食後の仕事ではアップテンポな音楽をかけるなど、環境や時間帯によって分けることができるのも強みです。

③自然音

自然音は川のせせらぎや鳥の鳴き声、雨音など自然界の音を収録したものです。

確かに、森や海といった自然に足を運んだ時に、心が浄化されていくように癒されますよね。

環境生理学研究室によると、人は自然音を聴いたときと異なる音を聴取した時とを比べた際、癒しの効果が得られるときに出るα波が脳内で増大することが分かっています。

オフィスに居ながらも自然音を聴くことで、人々に癒しの効果を与えることが出来ます。

4.職場で音楽を取り入れる以外に仕事環境を良くするには

 

➀観葉植物を取り入れオフィスを緑化する

観葉植物をみるとなんとなくリラックスした気分になることはありませんか。

実はあの「ほっとする感覚」はなんとなくではなく、実際に副交感神経が高まっている効果によるものです。
(参考はコチラ(園芸通信))

さらに、千葉大学の宮崎良文氏らの研究によると、観葉植物が視界に入るだけで、交感神経の働きが抑制され、副交感神経の働きが活発になることも分かっています。

パソコン作業の多い職場や、不特定多数の人に接することの多い職場には、観葉植物を取り入れてみるのも良いかもしれません。

また「COMORE BIZ」(コモレビズ)というオフィス緑化サービスもあり、オフィスに緑を増やすことが注目されています。 コモレビズのサービスについても記事を記載しているので詳細についてはコチラもお読みください。

➁日光が入る時間の確保

日光にはメラトニンと呼ばれる自律神経を整える働きがある成分を分泌する効果があります。

しかし、多くのオフィスでは、セキュリティ面の理由からブラインドや窓を締め切ってエアコンのみで空調を調節しています。

蛍光灯やLEDには白い光やブルーライトが出ており、オフィス内では近距離から直視しています。夜にブルーライトを含む白い光を大量に浴びることで目を酷使することになり、脳が昼間と勘違いしてメラトニンの分泌を抑制してしまいます。

お昼休憩のときや休憩室では太陽光が入るようにすることで自律神経が整うタイミングを作ることができます。

③副交感神経を刺激するアロマを取り入れる

アロマテラピーはオイルの成分だけではなく、香りの電気信号がダイレクトに脳に届き、自律神経の中枢である視床下部という部位に刺激を与えます。 つまり、視覚や聴覚よりも香りの方が、使い方次第では強いリラックス効果を与えることができるのです。

しかし、香りは人によって好みがわかれやすいという懸念点もあります。

微香性のミストなどで抑えておくといった、あまり刺激が強くない形で香りを活用するのがおすすめです。

また、オフィスの空間を考慮したアロマデザインを導入できるサービスもあります。

@aromaのサービスでは、オフィスはもちろんホテルや病院などにも導入されているようです。

5.まとめ

疲労軽減①

いかがでしたでしょうか。

今回はオフィス環境と音楽の関係性について紹介していきました。

BGMは、人々にリラックス効果や集中力を向上させる効果があるため、ストレスや緊張状態が多少なりとも日々押し寄せる仕事との相性が抜群です。
仕事の内容や、時間帯によって集中力を高める音楽は異なるため、ぜひ今回の記事を参考に自身のオフィスにどのような音楽を取り入れるか検討してみてください!
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